山ガール、海ガールなど、近年は自然なものに惹かれる女性が増えています。趣味で始めたもののそれが生きがいとなって、結婚相手もそれに関係する相手を選ぶケースも。
ここではそんなこだわり女子向けに、農家男子と結婚するための婚活方法をご紹介します。
農家の後継ぎの現状
農家は全国各地にありますので、東京のような都会でもある程度郊外に行けば見ることができます。もちろん地域によって何を作っているのか、どれくらいの土地の広さがあるのかなど違いがありますから、一筋に農家といっても幅は広いもの。
最近では都会に住む若い人や定年した人があこがれを実現して、都会のサラリーマン暮らしをやめて農家を始めるケースもありますが、これはかなりレアケース。大半が代々農家をしていている家庭に生まれ、そのあとを継いでいるケースなのです。
都会で暮らしている女性ほど、田舎の農家の暮らしに憧れを抱くケースが見られることでしょう。しかし現実は厳しく、土日祝日関係なしのハードな仕事スケジュール、ほとんどが家族経営といった感じです。
もちろん親戚や従業員などを雇う場合もありますが、農家に嫁ぐ場合は妻も何らかのカタチで農家の仕事をするのが一般的です。
実際に農作業はしないとしても、事務手続きをしたり、畑でとれた農作物を仕分けたり、それらで美味しい家庭料理を作ることを覚えたり……などなど、やることは山ほどあるでしょう。さらに夫が農作業に明け暮れていれば、ゆっくりとデートしたり、休日を楽しんだりといったこともかなり限られるはず。
そういった過酷な仕事内容もあり、農家の後継ぎがいなく、農業を続けられなくなっているところも数多くあります。何よりも自然が相手の仕事ですから、サラリーマンの働き方とは全く違うだけに、新規に農家をはじめるのもなかなか難しいのが現状。
さらに田舎で日々農作業に明け暮れれば女性と出会う機会もなく、独身の農家男子が増えるという結果になっているのです。
地方自治体が主催する婚活で農家男子と知り合う
農家の後継ぎ問題を解消することは、農家が多くある町や市などの地方自治体にとっても重要な課題です。そのため近年は、地方自治体が農家のために主催する婚活イベントが話題となっています。
各地域別に行われているので専用のサイトはあまりありませんが「農家」「婚活」「イベント」「ツアー」などと検索エンジンで調べると、それらイベントを行っている、地方自治体のホームページの紹介欄を見ることができるでしょう。
これら農家の婚活イベントは、その地域の独身農家男子の希望者が参加するのが一般的。ということになればそれほど大人数ではないので、パーティーよりもバスツアーなど少人数参加型イベントが多くみられます。
これだと参加する女性にその地域の良いところや特徴を知ってもらいながら男性と出会う機会を設けられるため、町おこしとしても一役買ってくれるのです。
そのため、自分が暮らしたい地域、育てたい農作物などが決まっているのなら、それら条件にあうところでの農家男子を探すのがいいでしょう。また、動物が好き、生き物が好きということなら酪農が盛んなところで酪農男子を探すのもオススメ。
ただし酪農はペットを飼うのとは違いますから、決して甘い気持ちで考えてはいけません。いずれにしても重労働な仕事が多いですから、それをすすんでできる女子でなければ農家の嫁はつとまりませんからしっかりと気を引き締めていきましょう。
農家に嫁ぐってどんな感じ?
農家に嫁ぐ場合、それまで都会で暮らしていた女性なら、あまりの環境の変化に驚くかもしれません。基本的には車での移動が多く、長距離はしらなければ買い物や病院に行けないことも。
隣の家もかなり遠く、休日都会の友人に会うのも一苦労なんてこともあります。一見不便なことばかりなように感じますが、都会のギスギスした暮らしからのびのびた暮らしにかわることで、体調面や精神面でストレスから解放されて、生き生きと生活できる人も多いものです。
また、農家に嫁ぐとなると舅、姑との付き合いもしっかりしていかないといけませんから、考え方の違いが生じれば孤独感に悩まされてしまうかもしれません。そのため、嫁ぐ前に夫となる相手の男性、さらに舅や姑ともしっかりと会って話し合い、性格を見極めておくことが大事です。
男性側は嫁ぎに来てくれた女性に感謝し、非常に大事に扱ってくれることが多いのですが、実際にはなかなかうまくいかないケースも見られます。
特に全く違う環境で暮らしていると、価値観の違いが夫婦仲にも影響してしまうことがありますから、共通の趣味や話題があったとしても、すぐに決断するのではなくじっくりと時間をかけて考え行動していくといいでしょう。
農業の知識も経験もなくて結婚できる?
農家の嫁になるには、農業の知識や経験が必要なのではないか、と疑問に思っている人も多いかもしれません。しかし実際にはそれらがない女性が嫁ぐ場合が大半です。数カ月前まではOLとしてスーツを着ながら仕事をしていたとしても、嫁いだ後は割烹着と長靴というスタイルも当たり前。本人にやる気があれば仕事は夫や姑などがしっかりと教えてくれますから安心しましょう。
また、実作業は周りから教えてもらいつつも、自分で関連書籍を読んだり、インターネットで情報を調べたりして知識をつけることもオススメです。もちろん実作業をしている人たちの知識の方が確実ですが、何も知らない人の意外な意見が斬新なアイディアとなって、新しい農業の仕方が生まれることもあります。
もちろん従来からあるやり方を受け継いで行くことも大事ですが、時代に合わせて変えなければいけないこともあるでしょうから、それらを上手に考え取り組んでいくのも農家の嫁の仕事といえるでしょう。
農家の家系に生まれたらどうする?
近年は少子化の問題もあり、農家の後継ぎは減る一方です。しかしその数がゼロになることはなく、特に農家の家庭に生まれた場合は親や親戚の仕事を見て育ってきており、小さい頃から手伝いも多くしていることから、将来的に農業に携わっているケースが多くみられます。特に男性はその傾向が強いといえるでしょう。
一方で農家の家系の女性の場合は選択肢は様々あります。他の職業と違いなかなか婿養子を探すのは難しいですが、農業系の学校に行ったり、都会へ出てOLをしたりと男性に比べると自由度が高いといえます。
とはいえこれは現代の考え方。次の世代には考え方も大きく変わっているかもしれません。農家に嫁いだあと、生まれた子どもがどう考えるのか心配という女性もいるかもしれませんが、それは今心配しても仕方がないこと。少なくとも塾や習い事に追われるような生活はしないでしょうから、子どもがのびのびと自分のしたいことをできるような環境を整えてあげることが大事です。
また、農家に嫁ぐと次の後継ぎを期待され、子どもの誕生を待ちわびる舅や姑の思いが強い場合も。結婚の際には将来的に子どもがどの程度欲しいのかも話し合っておくのも良いでしょう。
農家男子が、別の仕事につく可能性は?
どのような仕事につくかはその人次第。そのため先代の仕事を必ずしも引き継ぐ必要はないのです。歴史ある職業、伝統ある職業の場合は後継ぎをするのが当たり前という考え方が多くありますが、それでもあえて別の道を進もうとする人もいます。
農家の場合は、小さいころから親の仕事ぶりを見て、手伝って過ごしてきたケースが多いもの。結果そのまま後を継ぐというパターンが多いですが、他にやりたいことができたら、その限りではありません。
もし農家男子との結婚を考えているのなら、そのあたりも確認しておくといいでしょう。また、稼ぎの状況から、やむを得ず農家以外を選ばなければいけないこともあるので、結婚後もずうっと農業ができるとは限りません。自分たちのやりたいことに一生懸命取り組みつつも、結婚後、子どもが生まれた後、自分たちが高齢になる頃を想定した人生プランも考えておきましょう。
農家男子と知り合う機会は決して少なくはありません。ぜひチャンスを逃さずに、すてきなパートナーをゲットしてみましょう!