結婚はしたいけれど、具体的に何をしたらいいのかわからない、どうやったら結婚できるのかわからない……と頭を悩ませている人も多いことでしょう。
ここでは結婚活動(略して「婚活」)の基礎知識とその内容をご紹介します。結婚に興味のある方必見です!
「婚活」ってそもそも何?
結婚したい人が結婚に向けて何らかの活動をすることを、現代では「婚活」という造語で表現します。
結婚につながる行動であればいいので、内容は様々。以下に主な婚活の種類をまとめました。
サービス利用型
婚活サイト(結婚情報サービス、ネット婚活)
結婚相談所(結婚トータルサービス)
これらはネットがあるからこそ成り立つ、現代的なサービスともいえます。
婚活サイトは登録者の中から理想の相手を見つけることができる紹介系サイトのこと。ただしあくまでも探すことが主なので、その後は自分で何らかの行動を起こす必要があります。
結婚相談所は従来で言うところのお見合いの現代版で、専門の業者がトータルサービスを行っています。
希望の相手の紹介からお見合いやデートの日取り決めなど、とにかく成婚まで手厚いサポートが受けられます。
いずれもネットをフルに活用しているため、幅広いエリアから結婚相手を見つけることができます。
当然趣味や学歴など、各種条件も細かく設定しながら理想の相手を探すことができるので、お目当ての相手もきっと見つけられるでしょう。
イベント参加型
合コン
街コン、村コン
婚活パーティー、婚活イベント
サークル、ボランティア
情報公開やメンバー募集などでネットを利用しつつも、出会いは直接というスタイルが婚活系イベントです。
知人が主催する小規模なもので言えば合コンがよく知られていますが、近年は専門業者によるパーティーなど大規模なものが人気となっています。
専用の会場を用意するものもあれば、町おこしなどをかねて協力店とその周辺エリアを対象としたり、若者や跡継ぎを増やすために地方役場などが企画したりするものなどもあります。
サークルやボランティア活動は直接婚活に関係するものではありませんが、同じ趣味や考えを持つ人たちと積極的に交流できる良い機会です。
価値観があう人が見つかれば、恋愛結婚に発展することもあるでしょう。
自分磨き型
習い事
エステ
高学歴、高収入
男性が結婚相手として求められる条件としては、高学歴や高収入が多くあります。これは女性の「専業主婦願望」が増えていることが原因のひとつと考えられています。
一方で女性が求められる条件として、働くこと(共働き)があり、男女間で条件のあわなさが見られる傾向に。
しかしすべての人が同じ条件を求めているわけではありませんから、後々身に着けられる条件はできるだけ持っておいた方が選択肢も増えて有利になります。
特に自分が興味のある内容であれば、ぜひ積極的に取り組んでおくのもいいでしょう。
気を付けたいのが、これらへのお金の使いすぎて、趣味になってしまうことです。
例えばエステなどは美しさを保ちたい女性ほど熱心に取り組む傾向にありますが、結婚して子どもが生まれ、生活が大きく変わることになってもお金を多くつぎ込みすぎて、夫婦間で意見がぶつかりトラブルになることも珍しくはありません。
同様に男性の趣味などもお金をつぎ込みやすいもの。トラブルを避けるためには婚活のための行動なのか、私欲のための行動なのかをはっきりしておくことが重要です。
現代の婚活事情
かつてのお見合いといえば「大きな写真と一緒にプロフィールを渡され、親などから結婚を急かされる」といったイメージが強かったものです。
しかし現代ではネットが普及し、紹介者や仲介者が第三者の専門業者となるなど、婚活そのものがビジネス化しています。
それだけ婚活に興味を持ち、本人自らがそれらサービスにお金を払ってもいいと考えている人が多いということでもあります。
特にネットの普及は、結婚相手となる人を全国、場合によっては世界中から探すことができます。
ネットを使った結婚相談所はもちろんのこと、個人でSNSを利用することで思いがけない出会いがあり、結婚に発展するケースもあるのです。
選択肢が増えたことがネックに?!
素敵な出会いの可能性が無限大に増えたということでもありますが、選択肢が増えた分理想が高くなりすぎて、条件とあわずに婚活疲れを起こしてしまうことも。
特に女性は年齢が高くなるほど焦りが生じ、精神的に追い詰められてしまうこともあるので注意が必要です。
婚活は自分を変える第一歩
婚活がビジネスとして成立するのは、現代ならではの理由があります。それは結婚に対して個々の自由度が強く優先されるためです。
かつては親の決めたいいなずけなど、本人の意思に反して結婚相手が決められることも多々あったもの。
しかし今では結婚相手にだれを選ぶのも自由ですし、結婚をしないという選択肢も珍しくはなくなりました。
さらには、核家族化や長く働く女性が増えたこと、都会に出て働く人が増えた、個人情報の問題など、生活の変化も影響しています。
プライベートで近所の人と接する機会もなくなり、人と出会うためにはネットやイベント等を利用しないと難しい時代にもなっているのです。
婚活する? 婚活しない?
婚活をする人の中には、親や世間の目を気にして……ということもあるでしょう。
しかし婚活をしなくても結婚できる人もいますし、自分の人生だからと婚活をしないで自然に任せるという人もいるはずです。
さらには結婚年齢や女性の出産年齢が高くなってきていることもあり、ある程度年をとってから考え方が変わることもあるでしょう。
「このまま年をとったとき一人はさみしい」と思う人が増えれば、比較的年齢の高い世代でも婚活サイト利用者が増え、パートナーを見つけられるようにもなります。
もちろん婚活をしても、必ずパートナーが見つかるとは限りません。しかし結婚を望む人が多数集まるサービスなら、お互いの希望も合いやすく、成婚にいたるケースはアップするでしょう。
現代では、他人との関わり合いが少なくなってきているのは事実。あまり婚活に乗り気ではない人も、人生経験のひとつとして取り組んでみれば良い刺激になることでしょう。
人と話すのが苦手な場合はどうする?
他人と接する機会が減っている現代では、あまり積極的に人と話すのが得意ではないという人も多いことでしょう。
一方で会話が得意な人もいて、そういう人は合コンなどのイベントでも積極的に異性と会話をして、成功しやすい傾向にあります。
うらやましいと感じることがあるかもしれませんが、この積極性をまねて武器とすれば、人と話すのが苦手な人でも自信がついてくることでしょう。
他人との話しをスムーズにするにはある程度の慣れが必要です。一度失敗しているとそれがトラウマとなって余計に話すことを避けたがることもありますが、それを次に生かしつつ少しずつ経験を積んで異性と話してみるといいでしょう。
実際に婚活サイト利用者の中には、人と話すのが苦手という人も大勢います。ですのでそれほど気にせずとも、少しずつ話せるようになればそれでよいのです。
出会い系サイトとの違い
ネットを使った男女の出会いのきっかけとして「出会い系サイト」があります。
しかしこちらは結婚を前提としたものではなく、一時的な私欲を満たすためなどに利用されており、婚活サイトとは方向性が違います。
そのため真剣に結婚を考えた相手を探したいのであれば、婚活サイトを利用するようにしましょう。
婚活で成婚、幸せになれる?
婚活で相手を見つけた場合は純粋な恋愛結婚とは違うため、その後の結婚生活がうまくいくのか不安に思う人も多いことでしょう。
しかし最近では恋愛結婚でも離婚にいたるケースは多々あります。
婚活による結婚でも同様の問題はあり得ますが、お互いが結婚相手を見つける目的で婚活していたわけですから決意が固く、むしろ恋愛結婚よりも失敗が少ないとも考えることができます。
お互いが幸せを望み、困難も一緒に乗り越えていこうとする気持ちがあれば、結婚後はきっと良い人生となることでしょう。
婚活は現代ならではの活動であり、幅広い年齢層に注目されています。
「まだ婚活を真剣にするほどの年齢じゃない」「もう年齢的に結婚は難しいかもしれない」といった考えを持つ人も、ぜひ一度婚活に対して真剣に考えてみてくださいね。