かつての日本では、結婚したら生涯一緒に過ごしていく夫婦像が一般的でした。
しかし近年では離婚も再婚も再再婚も当たり前の時代。
そこで今回は、どれくらいの人が離婚しているのか、再婚するにはどうしたらいいのかなど、再婚の婚活について気になる情報をまとめてみました。
結婚した3組に1組は離婚している!?
厚生労働省が平成27年1月1日に発表した「平成26年 人口動態統計の年間推計」によると、婚姻件数は649,000組、離婚件数は222,000組となっています。ということは、結婚した3組に1組は離婚しているという計算に。
ちなみに前年度(平成25年)は婚姻件数が660,613組、離婚件数が231,383組となっており、ここ10年ほどはどちらも緩やかに減少傾向にあります。
その理由は出生数にあり、出生数が減ることで結婚件数も離婚件数も減っているのです。
昔から離婚率は高かった?
離婚率が増えだしたのは、平成13年ごろから。50年前と比べると離婚率は約二倍となっています。これは男女平等の考え方が一般的となり、女性が働く機会が増えたことが大きな原因でもあります。
昔の離婚と今の離婚の違い
かつては夫が稼ぎ、妻が家庭を支えるというスタイルが一般的でした。稼いでくる夫なしでは家計は成り立ちませんから、妻は耐えて家庭を第一に考えることに必死だったはずです。
そのためたとえ精神的につらい状況になろうとも、離婚という選択肢はほとんどなかったことでしょう。
しかし今では共働きが多く、場合によっては妻の方が夫よりも稼ぎが多いことも珍しくはありません。こうなると夫の方が強かった立場は大きく変わり、妻の意見が夫を勝ることも。
夫よりも稼げて家庭も支えられる女性ともなれば我慢する必要もなく、むしろ簡単に離婚を選択してしまうわけです。
ただし、3組に1組とはいっても、結婚したカップルがすぐに離婚しているわけではありません。
子どもが生まれるタイミングで、子どもが少し大きくなってから、子どもが独立してからという場合も多く、何度か離婚を考えたことはあっても踏みとどまっているケースも多いと考えられます。
再婚なら離婚の割合も少ない!?
近年は結婚する年齢も高まる傾向にあります。これは大学進学率が高まり、独身志向が高くなっていることが原因で、1950年からくらべると、夫は4.9歳、妻は6.2歳初婚が早まっています。
晩婚になることで晩産にもなっていますが、再婚の場合は比較的早くに初婚や初産を経験しているケースが。
そのためその当時に比べると自分自身も大人になって考え方が変わってくることもあり、再婚、再再婚で良縁に恵まれる人もいるのです。
しかも再婚、再再婚あたりになれば、初婚の平均年齢よりも高くなりがち。
これ以上時間がたってしまうと結婚はもうできないかもしれない……という焦りも出てきて、失敗しない結婚を望むケースが多いのです。
初婚よりも結婚条件が厳しい再婚ですが、無事成婚にいたればその後は離婚の割合も少ないと考えられます。
再婚でも婚活効果は高い
結婚相談所や婚活サイトでも、再婚を希望する登録者が多数登録されています。
結婚相談所の大手である楽天オーネットでは、2014年の成婚カップル2,333組のうちおよそ3割の684組が再婚(男女いずれか)というデータを出しています。
それだけ離婚後も再婚を望む人が多く、いずれかが初婚でも再婚者をパートナーとして選ぶことに抵抗がなくなってきているのです。
また、再婚を望む人が、かつての結婚が恋愛結婚であったのか、それとも結婚相談所などを利用した上での結婚だったかによっても考え方が異なってくるでしょう。
もし恋愛結婚をしたものの失敗した経験があるのなら、再婚時には失敗の少ない結婚相談所を利用したいと思うこともあるはず。
自分自身もかつてより年をとり、考え方が柔軟になったと感じるのなら、なおさら再婚による婚活効果も期待できるわけです。
初婚より再婚の方が成婚が早い!?
初婚で婚活すると、何事も初めての経験が多いため、悩むことも多くなかなか成婚にいたらないこともあります。
しかし再婚の場合はかつての経験が活かされるため決断も早く、成婚も早まる傾向に。
特に結婚を望んでいる人が多く集まる結婚相談所などはパートナー候補も見つかりやすいので、短期間での成婚も期待できるでしょう。
結婚相談所は入会料や会費がかかりますが、成婚が早ければそれらも最低限で済むので離婚の失敗もすぐに気にならなくなるはずです。
再婚の条件を厳しくするもの
再婚において重要なのが「子どもの有無」と「自身の年齢」です。子どもがいるからこそ幸せな家庭や安定した収入を望み、再婚したいと考えている人は多いことでしょう。
しかし相手からすれば、結婚後すぐに親となるわけですから、初婚だとなかなか気持ちの切り替えができないことも。
また、自分自身と血のつながりがないことから、素直に愛情を注ぐことができるかどうかという不安もあるはずです。
さらに自分自身の年齢も、高くなっていくほど結婚が難しくなる傾向に。特に女性は再婚相手との出産を望むのであれば、なるべく早めに相手を見つけたいところです。
子どもを一人で育てながら再婚に向けての婚活も行わなければいけないとなればかなり大変ではありますが、婚活サイトなど比較的費用がかからない方法を選びつつ、異性と出会う機会を増やしていくことが望ましいでしょう。
また、男性の場合はある程度の年齢になってくると、貯蓄や稼ぎも安定して経済的な面でかなり有利な場合があります。
再婚であってもかつて離婚にいたった経験を反省して次に活かそうと考えているのなら、良縁にもめぐまれることでしょう。
もちろん、初婚の相手との再婚だって、可能性はたくさんあります。子どもが好きな人も多くいますし、自身の年齢が高ければ、パートナーとして選ぶ相手も同じくらい高めの年齢を望むケースも見られます。
あなたと同様の境遇の人だっているでしょうから、あきらめずにまずは行動におこしてみることをオススメします。
離婚経験者同士なら気持ちも共感できる
離婚経験者は、かつての結婚の失敗を反省しつつ、再婚では同じ過ちを繰り返さないようにと考えているケースが多くみられます。
さらに再婚の時点で初婚よりも結婚がしづらいと考えているため、相手の条件をあまり高くしないことも。
お互いが離婚経験者なら結婚の失敗によるつらさも共感できますし、多少の問題でも柔軟に対応して乗り越えやすいというメリットもあります。
お互いが離婚経験者というカップルも決して少なくはないですから、ぜひパートナーを探す際には、選択肢の一つとして考慮してみましょう。
過去にしばられず再婚を目指そう
離婚経験者の場合、過去の結婚の失敗を引きずってしまうことがあります。
まだ過去のパートナーに未練があったり、離婚の原因を悩んだり、再婚しても同じ失敗をしてしまうのではないかと心配になったりと、人によって内容は違うものの、それが原因で再婚の決心がつかないということも多くみられます。
再婚に踏み切れない理由って?
元パートナーに未練がある
離婚した原因を悩み続けている
再婚して同じ失敗することを恐れてしまう
子供が反対している
離婚経験者が再婚しない理由はさまざまです。
しかしそういう人こそ早めに再婚して新たな幸せを見つけるのがいいでしょう。
そうしなければいつまでも過去にしばられてしまい、自分が幸せになる機会をどんどんと逃してしまいます。
子どもがいて、子どもの幸せのためにも再婚したいと考えている人も、自分が幸せになることが子どもにとっても何よりの幸せであることを忘れないようにしましょう。
一人ではなかなか行動に移せないという人も、結婚相談所であればアドバイザーが対応してくれるので安心です。
自分の周りに信頼できる友人や家族がいるのなら、その人たちを心の支えとして一緒に頑張ってみるのもいいでしょう。
再婚は難しいとあきらめ気味の人もいるはず。しかしたとえどんな境遇であっても、パートナーを見つけて幸せな家庭を築きたいと考えている人は世の中にたくさんいるのです。
ぜひあきらめずに婚活に向けて行動をおこしてみましょう。